ジェラートの色は自然の色ですか?

一日のほとんどの時間を、ミノリジェラート製造室に籠ってジェラートを作る毎日が続いていますが、ときどきショウケース側に出て、ジェラートをお客 様のカップに盛る事もあります。今日も短い時間でしたが店頭に立っていた時、ショウケースを眺めながらオーダーを選んでいた一人のお客様からこんな質問を されました。

「このジェラートの色は自然の色ですか?」

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着色料などを加えていない100%自然の色である事と、手作りである事。スーパーやコンビニなどで販売されているアイスとの違いなどを、ごく簡単に説明を させていただきましたが、これをきっかけにして改めて自分も並んでいるジェラートの色を眺めたら「やっぱり本物の色だなぁ」と再認識してしまいました。

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イ チゴの赤も、キウイの緑も、八朔のオレンジも・・・派手さは無いけれど、なんとも言えない淡い色をしていて、着色料で鮮やかに彩られた工業製品とは明らか に違います。見た目の色だけでなく、例えば、定番として人気の『バニラ』フレーバーは、コンゴ産のオーガニック・バニラ・ビーンズの鞘を割って、中の種を じっくりと煮出しながら香りを移していて、人工香料でバニラ風味を付けたアイスに比べると、控えめだけど柔らかい奥行き感があります。とても上品な甘い香りが漂う仕上がり。

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同じように『チョコレート』(香料などを加えてないダークチョコレート)や『ピスタチオ』(イタリア産の無添加ペースト。かなり高価!)なども、素材の選び方でジェラートの仕上がりに雲泥の差がでます。

見た目の色や、味のインパクト。これは人工的に構築された商品のほうが、断然わかりやすかったりします。しかし自然に存在する唯一無二の美しい色合いや、 素材のピュアな美味しさを、どこまでも追い求めていきたい。最初のインパクトよりも、じわじわと後から幸福感が溢れてくるようなジェラートだったらいい なぁと思います。

Ichikawa

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